2020.05.16更新

当院での人間ドックや一般健診で受けて頂くことが可能な、頸動脈超音波検査とは、超音波検査の装置を用いて、首の辺りにある頸動脈の状態を調べる検査です。
頸動脈を調べることにより、全身の動脈硬化の進行の程度や血管の狭窄、血液の流れの状態などを推測する手がかりとします。
検査はベッドに仰向けになった姿勢で行います。皮膚の上からゼリーを塗った機械をあてるだけなので、身体への負担はほとんどありません。

○超音波とは?
超音波とは、人の耳では聴こえないほどの高い周波数の音のことです。
超音波は臓器や組織の境界で反射する性質があり、その反射を受信し画像を作り出す検査を超音波検査といいます。

○なぜ頸動脈での検査か?
頸動脈は心臓から脳に血液を送る非常に大事な血管です。
頸部(あごの付け根あたりから首)を左右に一対で走行しており、一部は皮膚の浅いところを走行しているため拍動を触れることができます。
胸部大動脈から総頸動脈という血管が脳へ向かい、頸部にて脳に血液を送る内頸動脈と、顔面に流れる外頸動脈に分かれます。
超音波検査では、主に総頸動脈と内頸動脈を検査します。

○血管の構造とは?
動脈の血管の壁は、内膜・中膜・外膜の3層構造になっていて、その内側を血液が流れています。動脈硬化が出現し進行してくると血管の壁が厚くなります。


○この検査でわかることとは?
動脈血管は3層構造になっていて、内側の内膜と中膜の厚さ(IMT)を測り、これが1mmを超えると動脈硬化の存在が示唆されます。(正常値は年齢によっても変化します)
また血管血流をみるカラードップラー法により、血流の速さや方向などによってプラークや明らかな血管狭窄、閉塞など、動脈硬化の状態をある程度推測することができます。その程度が強いほど、全身の動脈硬化(血管が硬くなること)も進行していると判断することができます。
動脈硬化が進行した場合は、脳梗塞や脳血栓、脳出血、くも膜下出血、心筋梗塞、狭心症、大動脈解離、腎硬化症壊死、下肢の閉塞性動脈硬化症などの原因になります。

動脈硬化の種類
動脈硬化には、3つの種類があります。
1. 粥状硬化
血管の内膜にLDLコレステロールが大量に沈着し、その部分にマクロファージなどが集まって粥状のかたまり(プラーク)を形成することによって起こります。
これによって血管内腔が狭くなり、その部分が破れてしまうとそこに血栓ができます。血栓とは血管の中で血液が固まって塊になったものです。この血栓が血管内でつまると、心筋梗塞や脳梗塞となります。
2. 中膜石灰化硬化
血管の内膜に石灰沈着が生じて起きる動脈硬化です。
3. 細動脈硬化
細い動脈の血管壁が厚くなり、内腔が細くなる形で起こる動脈硬化です。

偏った食生活、運動不足、喫煙、生活習慣の乱れなどにより動脈硬化が起こります。
動脈硬化を放っておくと脳梗塞などの重い病気を引き起こすことがありますので、コレステロール値が高い(特にLDLコレステロール)など疑わしい場合は一度頸動脈超音波検査をお受けすることをお勧めします。
頸動脈のプラーク発見をきっかけに、生活習慣や健康意識を改善することができるかもしれません。

参考文献:
病院で受ける検査と数値がわかる事典 成美堂出版

投稿者: 二子玉川メディカルクリニック

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