人間ドックにおける肝機能検査
2018.04.03更新
人間ドックにおける肝機能検査の項目は、総ビリルビン値は、黄疸の指標となる検査項目です。これが高いと、黄疸になりますが、他に病気がない場合でも、体質的に高くなることがあります。A S T ( G O T ) 、A L T ( G P T ) 、γ - G T P 、L D H 、A L Pは、肝臓などから、血液中に流出する酵素です。通常、肝臓の病気、胆汁の通り道である胆道系などの病気で高くなります。総蛋白は、血液中の蛋白の総量であり、中でもアルブミンは、その5 0 ~7 0 % と最も多い蛋白の成分です。アルブミンは、栄養状態を反映し、肝臓で合成されます。これらの総蛋白、アルブミンが低い場合、肝臓の病気、腎臓のネフローゼ症候群などが考えられます。A / G 比は、アルブミン( A ) とグロブリン( G ) という蛋白の比を示します。例えば、血液疾患である骨髄腫では、グロブリン( G )が増えてきますのでA / G 比が低くなります。H B s 抗原では、B 型肝炎ウイルス感染の有無を調べます。HCV抗体はC型肝炎ウイルスの感染を調べます。近年、ウイルス性肝炎に対して治療方法が格段に進歩しています。症状がなく陽性の場合が多いため、ぜひ一度検査をお勧めします。
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