血算には、白血球系、赤血球系、血小板系の3種類を調べます。白血球の数は、お体の炎症、組織の破壊などにより変動します。例えば、細菌による肺炎では、白血球数は増加します。血小板は、例えば、けがをして出血した時、その出血を止める働きをします。血小板の数が少なくなると、出血しやすく、足などの皮膚に、あざ( 紫斑) ができやすくなりますので、血液専門医による診察が必要です。一方、脳梗塞、心筋梗塞では、けがをしていないのに、血小板が、動脈硬化による変化のため、血管の中で、血の塊( 血栓といいます) ができるために、病気が発症します。このため、治療では、血小板の働きを抑えるお薬が使われます。
貧血の検査は、赤血球の数、酸素を運ぶ働きをする血色素( ヘモグロビン) 量、全体の血液における赤血球の割合など、多くの項目
で判定されます。貧血は、これらの値が少ない時に診断され、逆に、多血症は、これらの検査項目が増加している状態です。
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